デジタル・ルック・ラボ

Digital Look Labo.  URL  digi.look.lab@web.fc2.com       最終更新日2015/10/16

過去の連載記事
[63] 2012.06  
 映画ビジネスの収支バランス

70 2013.01
  デジタルシネマの画質:黒の表現力

76 2013.07
 デジタルシネマのユニバーサルアクセス

[77] 2013.08 
 デジタルコンテンツの基礎その1

[86] 2014.06
 
 第2世代デジタルシネマの息吹  

[93] 2014.12
 
 映画館ビジネスの動向
[103]2015.09

HDRはどこへ行くのか?


 

 21世紀に入ったばかりの20003月に日本初のデジタルシネマセミナーが、京浜急行青物横丁駅が最寄り駅となる松下電器産業マルチメディアセンター(現在は他社のビル)で開催され、筆者も聴講者として参加したのがデジタルシネマとの最初の出会いである。前年の8月に、ジョージ・ルーカス制作のスターウォーズエピソードI(その後の呼び方ではエピソード4)がロサンゼルス近郊のバーバンクAMCシアターとニューヨークの映画館でDLPプロジェクターと反射型液晶方式のILAプロジェクターにより試験上映されて100年の歴史を持っていたフィルムによる映画上映の歴史に大きな衝撃を与えた直後である。()ユニワールドが発行しているデジタル放送時代のプロ映像/音響制作技術とプロダクツ情報の専門誌である月刊フルデジタル・イノベーション(通称 月刊FDI)へデジタルシネマNowと題する連載を20073月より開始し、2015年7月号で連載100回を迎えた。
このWEBでは、過去の執筆記事をPDFで閲覧していたいただくこととともに、WEB向けに再編集したページも構築して、デジタルコンテンツの最高峰に位置していると筆者が確信しているデジタルシネマの技術・市場・興業等の様々な話題を紹介していく。

デジタル・ルック・ラボ 代表 川上 一郎



デジタルシネマの画質・カラーマネージメント・ワークフロー


デジタルシネマのコントラスト

映画視聴環境は、明所視で機能する色を感じる錐体視細胞と、暗所で白黒のみを感じる桿体視細胞が同時に機能する薄明視の状態であり、明所視を前提にしたテレビの視聴環境とは全くことなります。この視聴環境を踏まえて決定されたデジタルシネマの12ビット階調決定にいたる実験結果解説や、視覚認識の閾値について解説するとともに、映画館でのコントラストに関わる関係式を詳細に解説しています。こちら 

いまそこにあるビット幅

地上波デジタル放送は色情報を間引いた情報をさらに8ビットに圧縮して放送されており、アナログ時代の名残からビットの上位下位には同期信号用のビット領域が定義されているために有効ビット幅はさらに縮小されています。この映像に関わる色信号ビット幅の現状について解説しています。こちら

黒のコントラスト

映画の画質はひとえに黒の締りにあります。家庭の視聴環境では環境光の影響で黒が浮いた状態でしか視聴できないことが大半です。この映画館での画質に最も重大な影響を与える黒の締りについて、映画館での上映に関わるコントラスト阻害要因についての解説です。こちら

デジタルコンテンツの基礎 その1

デジタルシネマ用カメラの撮像特性について解説しています。こちら

デジタルコンテンツの基礎 その2

デジタルシネマと放送の大きな違いは色信号の間引きにあります。放送で使用されている4:2:2,3:1:1、4:1:1,4:2:0の色信号ダンサンプリングは、本来はアナログ白黒放送の送信周波数帯域に無理やり合わせるために色信号を間引いたわけですが、その後の家庭用デジタルビデオは各社の技術レベルにあわせて色信号を勝手に間引いています、この色信号間引きの実際と画質劣化について解説しています。こちら

デジタルコンテンツの基礎 その3

デジタルシネマの配給用圧縮手段として採用されているJPEG2000の圧縮率と画質劣化の実際について解説するとともに、4Kハイフレームレートや3D上映作品での配給用HDD記録容量や内部伝送信号帯域の制約について解説しています。こちら 

もっと光りを!

3D上映では偏光素子等の光効率が悪いことから輝度範囲が狭められ、高輝度光源が求められており、IMAXがコダックから買収したスペックルが発生しないレーザー光源特許や、ロシア・中国でMasterIMAGE社に特許訴訟sで敗北したリアルD社のXLシステムの特許内容について解説する。こちら 

DCPカラーメネージメント-1
デジタルシネマのマスターファイルはxyzコーディング形式となっており、この背景について詳細に解説している。こちら
DCPカラーーマネージメント-2

デジタルシネマのカラーマネージメント解説第二弾。こちら 

アカデミー色符号化仕様(ACES)の概要

米国映画芸術科学協会(AMPAS:通称アカデミー)が策定した多様な撮影手段による映像を統一色空間で扱うための色情報符号化に関する規格の詳細について解説しています。こちら 

次世代デジタルシネマの目指すところ

ドルビーがAMCと提携して展開を始めた次世代デジタルシネマや、多様化するシネマ用カメラ、そしてHDR等の話題も含めて次世代デジタルシネマ関連の話題を紹介する。こちら 

DCI2.0の話題

デジタルシネマの標準規格も普及が進むにつれて様々な問題点が指摘されるとともに、HDRやHFR等の新技術の登場に対応する規格の改定が議論されだしています。このDCI2.0に関連する話題を紹介する。こちら

HDRはどこへ行くのか?

ドルビーが提唱する視覚特性に合わせたHDR表示方式やEBUが提唱する高輝度側をLOGガンマとする次世代放送での高ダイナミックレンジ表示を巡る話題について紹介する。 こちら

 



デジタルシネマの配給・興行に関わる話題


大画面シネマの動向

IMAXに対抗する様々な大画面プレミアシネマが対応してきていますが、世界の最新動向について解説しています。こちら

欧州映画興行の動向と第2世代デジタシシネマの話題

欧州各国でのデジタル化進捗率と各国の映画料金、そして移動型デジタルシネマトレーラーの話題などを取り上げています。こちら 

米国映画興行の現状と衛星配信の背景

2013年4月からハリウッド映画の北米地域向け配給が衛星配信に切り替わったが、この衛星配信にシフトするコスト的な背景と米国映画興行市場の現状について解説しています。こちら 

デジタルシネマのユニバーサルアクセス

デジタルシネマの音声チャンネルには規格策定当初から視覚障害・聴覚障害の方々の為のチャンネルが割り当てられています。日本での普及はまだまだですが、米国では都市部の映画館を中心に500館以上の映画館がユニバーサルアクセス対応となっており、映画館サイトで視覚障害の方向けの補助音声、聴覚障害の方への補助字幕に対応した作品かあるか表示されています。こちら

リリースウインドウの動向

映画作品の封切り日からDVD販売開始までの期間をリーリースウインドウと呼んでいるが、長年の商慣習で120日間となっていたリリースウィンドウ期間がなし崩しに短縮されている現状の動向を分析している。こちら

e−Cinemaの可能性

 DCI規格にとらわれない小規模映画館向けデジタル配給システムであるeCinemaの可能性について欧州とインドでの事例を紹介しながら可能性について考察する。こちら 

映画テレビ技術協会映像プロセス特別部会での講演資料:次世代デジタルシネマ

箱根湯本で開催された特別部会での講演資料です。こちら

欧州映画市場の動向

 欧州委員会の支援を受けて欧州圏域で制作された映画の市場拡大を行っている欧州映画市場の最新動向とイベントシネマへの対応について紹介しています。こちら

映画市場の動向

  日映連発表の映画統計(2015年度)を基にして日本映画興行市場の最新動向と、減速を始めた中国映画興行市場、そしてドイツ連邦映画振興委員会の最新統計資料などを引用して映画興行市場の動向を紹介しています。 こちら

 



ハリウッド映画制作に関わる話題

映画製作を巡る話題その1
2014年世界映画市場の動向、デジタルスクリーン数、3Dスクリーン構成や国別映画興行売上の話題に加えて、平日は夜間上映のみとなった独立系映画館を含めた日米の代表的映画館の番組編成の実態、さらにハリウッド映画製作関係者の年収について報告している こちら
映画制作を巡る話題その2

映画の最後に延々と表示されるエンドロールには著作権に関わる表示に加えて様々な職種のフタッフ氏名が表示されますが、このクレディット表示に関わるガイドラインや映画制作関連職種の実態、そしてハリウッドでの職種別年収などについて詳細に解説しています。こちら

映画ビジネスの動向 リクープモデルの実態

米国有名大学のビジネススクール講義資料を基にして映画制作配給での制作資金回収(Recoup:リクープ)の実態を解説するとともに、映画興行チェーンでの収支バランス、客席稼働率について解説しています。こちら



デジタルシネマ関連リンク集
米国映画芸術科学協会(通称 アカデミー) http://www.oscars.org/#
IMDb(
インターネットムービーデータベースhttp://www.imdb.com/?ref_=nv_home
 







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